札幌で工務店・ハウスメーカーを選ぶならどこ?【2021年版】

      2021/05/23

札幌市内では400社が5000棟戸建て住宅を建てている

札幌で家を建てようと思ったら、どの住宅会社が良いのか・・・。
そもそもどれくらい選択肢があるのか?皆さん知っていますか?

札幌市内で、2020年には5000軒位の新築戸建て住宅が建ちました。また、札幌市内で2020年に家(新築戸建て住宅)を建てたハウスメーカーや工務店、建売・不動産会社、設計事務所などを合計すると約400社ありました。5000世帯近い家族が、400社以上の工務店・ハウスメーカーの中から住宅会社を選んだのです。

住宅は一生に一度?の大きな買い物。ローンを払い、何十年も暮らします。
快適で満足な家じゃなかったら、どんだけ後悔することか・・・。

車でも冷蔵庫でも、大手メーカー数社から話題の製品を価格comなどで評判みたりして決めれば何とかなりますが、住宅会社はその点難しい面があります。ネット上では、住宅会社を絶賛するコメントも、その逆の意見も溢れています。住宅の接客、品質、デザイン、使い勝手、お客様のニーズ、土地の条件、予算などがバラバラなので、その住宅会社の実力がまずネットの口コミだけでは判断しにくい。

しかも札幌には400社以上の住宅会社があるという。

2020年、札幌市内の住宅会社、施工棟数ベスト20

ちなみに参考までに、2020年、札幌市内で家を建てた軒数の多い会社から順にランキングすると

1位 ジョンソンホームズ
2位 北海道セキスイハイム
3位 一条工務店
4位 豊栄建設
5位 土屋ホーム
6位 札証物産
7位 ミサワホーム北海道
8位 ロゴスホーム
9位 アーキテックプランニング
10位 リーベンホーム
11位 匠建コーポレーション
12位 タマホーム
13位 ホーム企画センター
14位 コスモ建設
15位 タクトホーム
16位 藤城建設
17位 住友林業
18位 スウェーデンハウス
19位 大和ハウス工業
20位 住友不動産

の順です。
ベスト4までは200棟以上建てています。
ベスト10までは100棟以上建てています。
ベスト20までは60棟近く建てています。
つまり毎週1棟以上完成お引渡しをしているわけです。

ちなみに3年前のベスト20と比較すると顔ぶれはほとんど同じですが
RCハウジングとアーネストワン、三井ホームが20位以下となり、その代わり
藤城建設、タクトホーム、ダイワハウス工業が20位以内に入りました。

大半は全国大手ハウスメーカー、そして地場の大手ビルダーという顔ぶれです。

上位20社くらいで、札幌市内の住宅着工約5000棟中40%以上の2000棟以上は建てています。圧倒的に大手に家づくりを頼む人が多いというのが一つの側面です。

2020年、札幌市内の住宅会社、施工棟数20~40位

続いて20位から40位ですが

21位 ユニバーサルホーム
22位 日本ハウスホールディングス
23位 大進ホーム
24位 三井ホーム北海道
25位 アーネストワン
26位 札都
27位 エムズ・インダストリー
28位 アートホーム
29位 北王
30位 三愛地所
31位 スカイハウス
32位 山下不動産建設
33位 ジョイフルホーム
34位 積水ハウス
35位 三五工務店
36位 ecoaハウス
37位 グッドフィールド
38位 山王建設興産
39位 住まいのクワザワ
40位 竹内建設

20~40位は札幌市内でおよそ30棟以上建てています。
なお上位100社は10棟以上建てています。
また、札幌の住宅会社は、小樽や北広島、江別、千歳、長沼、ニセコなど札幌圏やその近隣でも建てている場合があります。さらに言えば住宅会社は新築だけでなく、リフォーム、リノベーション、そしてOB施主さんの家のメンテナンスや営繕的なこともしていて、新築・リフォームの比率は各社バラバラです。むしろリフォームメインの会社もあります。

新築を年間20棟位建てていると、価格帯にもよりますが年商5億円くらいだと思います。リフォームもやればもっと売上は伸びるでしょう。忙しくもなりますけども。


それらのハウスメーカーの社内体制、住宅性能、デザインセンス、経営状況などの違いはわかりますか?どんな大工さんが現場に入るのか、断熱・気密性能はどう確保しているのかわかりますか?

そもそも住まいに関するいろいろな要望を聞いてくれる注文住宅の会社なのか、住宅の企画がある程度決まっていて、部分的にこだわりをセレクトするタイプの企画住宅の会社なのか、建売住宅の会社なのかもわかりにくいと思います。特に上位は宅地を揃えて建売住宅を建てて、チラシ等で宣伝して、という建売系の住宅会社もかなり多いです。

なお、全国大手ハウスメーカーや地場大手の住宅会社は自社で施工しておらず、札幌の工務店が施工を下請けしている場合も多いでしょう。営業とプランニングを自社で行い、施工は外注するという会社は多いと思います。逆に地場工務店が上位20社に入ってこないのは、限られた社員、大工で営業、設計、施工を行っているため、たとえ問い合わせが多くて、その工務店に建てて欲しいというお客様が多くても、年間30棟とかは施工もプランも間に合わないので引き受けられない。年間の施工棟数にそもそも上限があるというケースが多いと思います。一度に施工できる大工さんのチームが何組あるか・・・という事情です。人気のある工務店ならお客様に1年は着工を待ってもらって、その間にプランを詰めていく、というケースも多々あります。

なお・・・

注文住宅の会社、企画住宅の会社、建売住宅の会社は、同じ戸建て住宅でも家づくりのプロセス、仕上がりは全く別モノになります。

大手ハウスメーカーにお願いする場合は、「何となく有名だから」「知り合いの●●さんが褒めていたから」ではなく、自分でも良い住宅会社なのか、調べた方が良いと思います。

規模の大小で「安心」は担保できない

そういうことも踏まえると上位100社といわず、200社以上の札幌の住宅会社は、日々かなり忙しく仕事をしているだろうと思います。なので、大手でなければ零細で、会社がうまく回っていないのでは無いかという心配はいらないと思います。逆に、さきほどの上位企業も今では存在しない会社もあります。家を建てた後も住宅会社が存続しなおかつ良好な関係を築けるか、は会社規模ではなく個別に検討すべきだと思います。

家は一度しか買えない・・・

戸建て住宅は、最低でも1600万円。多くは2000万円~2500万円です。土地代だって1000万円くらいかかっても全く珍しくありません。つまり総額3000万円近い買い物です。それに住宅ローンの金利も加わり、家具やカーテンの購入。完成後の月々の光熱費支払い、10年後以降のメンテナンスやリフォーム費用なども加わります。

家が欲しいと思ってからの大急ぎの検討!

そもそも、家を建てる時、大抵の人は、元々の持ち家願望が多少なりともあって、その上で、子どもが小学校に入る前とか、当面転勤がなさそうになったから、とか、老朽化して新居が必要になったりとか、移住しようとか、2世帯で同居したいとか、妻が家を建てたいと言い出したとか、自分の趣味や好みに合わせた家が欲しいとかといったライフステージ上の何らかのきっかけで、ある意味では突然急浮上した「家を建てたい」という事情で家づくり、住宅会社探しがスタートする人が大半です。

中学校など、学校で家の構造、住環境を教えてはくれませんでした。親世代に聞いても、親が家を建てたのは数十年前です。この数十年での住宅技術の進歩に対応できていないことも多いです。住宅会社のサイトには自社の良いところしか書かれていません。何を信じたら良いのか?口コミですら主観満載で、全面的に信用するのは危ういかもしれません。

家づくりで気になること、心配なこと?

家を建てるにあたって、どんな家にしたいか、夢や希望、予算や土地の条件などいろいろあると思います。ある程度住宅会社にお任せしながらの家づくりにはなるとは思いますが、住宅会社任せでは、思うような家ができない、あるいは後になって「こうすれば良かった」という後悔も生じやすくなります。例えば・・・

三角屋根が好きだが、住宅会社にコスト高だと言われた!

断熱は断熱材の厚みや製品のスペックだけで決まるのか?木材が乾燥収縮したら、吹きつけ系の断熱材との間に隙間ができないのか?

雑誌にリノベーションなら新築より安いと書いていたけど本当か?

冬の外気を室内に取り込んで、室内で暖房して暖めたら、その時の空気はどれほど乾燥するのか?

熊本地震では比較的新しい戸建て住宅も倒壊したが、倒壊する住宅とびくともしなかった住宅では何が違ったのか?

4人家族だけど子どもが独立したら、余った部屋はどうするのか?

サイディングとガルバリウムとタイル貼りと塗り壁は、価格・耐久性でどう違うのか?住宅ローンは結局いくら支払うことになるのか?

土地探しをする際に、価格と土地形状と、地盤の状況との兼ね合いで何が良い選択肢なのか?

わんちゃんと暮らすのに、てかてかツルツルのフローリングで良いのか?

気密性能や断熱性能が重要と言うけど、いったい何が正解なのか?

予算が限られる中で、性能や品質、快適性も落とさずにコストダウンを上手にするにはどうしたらいいのか?

床暖房を採用したら快適なのか?吹き抜けを設けたら寒いのか?

太陽光発電を付けるべきか?

言い出したらキリがありませんね。

住宅会社の答え方にヒントがある

そういった疑問に全部気付くのはそもそも無理だと思いますが、ある程度のことに気付き、質問できて、住宅会社がそれに誠意ある回答をしてくれた上で、施主が選択でき、納得の結果になるなら良いと思います。家を建てる際にはたくさんの選択肢があり、疑問も不安も、そして今自分が気付いていないアイデアもいっぱいあります。そういうことを住宅会社の担当者にいろいろ聞いてみて、誠意ある回答、納得できる説明がしっかり得られるかどうか、を住宅会社選びの基準の一つにするのは良いかなと思います。

自分の会社の良さを押しつけるトークばかりでこちらの相談にはちゃんと答えてくれない
そもそも、いろんな選択肢を教えてくれないから、わからないまま打合せが進んでしまう

よくわからないけど、仕方ないからお任せの住宅建設

になった場合に、あとから問題点が出てきたら、不満、クレーム、我慢などにつながりやすいです。

言いくるめられて引き下がるとかじゃなく、いくつかの住宅会社を比較検討して、本当に納得できるか、不安な点がないか・・・よく検討されたらいいと思います。

何となく心の隅に、不安がある場合、あとになって後悔が生まれたりするので。

「住宅展示場で出会った営業マンの雰囲気が良かったから」で選んで大丈夫ですか?

その営業マンは、誠意があるように見えたのに、実際はあなたの要望をまともに聞いていないかもしれません。その営業マンは優秀でも、施工現場はやっつけ仕事かもしれません。

「住宅雑誌を見た感じ、センスがよさそうだったから」で選んで大丈夫ですか?

その住宅デザインは数年で流行遅れになり、あなた自身がそのデザインに嫌気がさすかもしれません。

その1 住宅性能をいかにして高めてきたかの経緯を聞く

では皆さんはどの住宅会社に家を建てて貰うべきでしょうか?

私ならまず第1に

住宅の断熱・気密性能など基本性能、施工面で信頼できる会社にまず絞ります。そもそも寒い、省エネじゃない、耐久性が悪い、劣化が早い住宅だったら、どんなに見栄えが素敵でも絶対後悔するからです。最低限の条件として、建てる家の住宅品質が問題になると私は思います。

今その会社がどんなスペックで家を建てているかも聞きますが、そこはハイスペックな部材を組み合わせた仕様にすればそれっぽく高性能な住宅会社に見えます。注文住宅なら仕様は変更できるのですから、断熱材のスペックなどで判定するのではなく・・・

その住宅会社がどのように住宅性能を高めていったか、誰が、いつ頃、どのように性能を高める社内体制を作り、何を変えていったのか、その結果、現在どこまでの性能に辿り着いたのか、現場で住宅性能を確保するために日々何を検証し、測定し、検証しているか、などを聞きます。数社聞くと、回答内容にリアリティや意識の違いが見えてくると思います。お客様に理解されようとされまいと、性能の良い家を建てるために、社内の現場監督や設計、大工などと日々住宅性能について話し合っている、取り組んでいる住宅会社の語る言葉は深いはずです。

なお、聞く側の私たちが、住宅会社の回答を全く理解できないと、聞いた甲斐がありませんので、参考になる記事をご紹介します。予め一読されておくと理解が早いかと思います。
住宅の高気密・高断熱~総まとめ

その2 住宅性能だけでは決められない部分ももちろんある

ただし土地探しで苦労する時代ですから、建築条件付きの分譲地を販売する住宅会社に土地も建物もお願いする結果になって、建物のクオリティより土地で住宅会社を決めるとか、一から注文住宅で住まいのこだわりを相談しあいながら作っていくより、もうできている建売住宅で良さげなものがあったら、それで済ませる、という可能性はなきにしもあらずです。

全国大手ハウスメーカーでも、木造系の住宅を建て、施工は地場工務店に発注するハウスメーカーもありますし、プレハブ系の工場生産の場合もあります。下請け工務店の施工力をジャッジするのは難しい。同じく工場生産のクオリティや、輸送、搬入、現場設置でのクオリティをチェックするのもやや難しいので、ある意味では、大手ハウスメーカーを選ぶ際は、その製品説明と、長年に渡る実績を信頼する、ある意味信頼すると決めて、お任せするということになるんだろうと思います。それで良い家を手に入れるのもありだとは思います。

ちなみに全国最大手、札幌でも最大手の一条工務店については別途詳しく書きました。一条工務店「信者」が生まれる理由 魅力ありますけど価格が高いので誰もが買えるわけではないと思います。

ここまでのセレクトで、最低限、おかしな品質の住宅は回避できると思います。

その3 自分や家族と住宅会社の相性を考える

次に、家の雰囲気、デザインで選考します。

自然素材/ナチュラル系の家が良いなら
【札幌】自然素材を活かした住宅20事例まとめ【2020年版】
に掲載されている白田建築事務所、丸三ホクシン建設、キクザワ、三五工務店、晃和住宅、ヨシケン一級建築士事務所、SUDOホーム、シノザキ建築事務所、拓友建設など

モダン系の住宅会社を選びたいなら
モダン系住宅30選(札幌・旭川・帯広・函館)
アーキテックプランニング、アシストホーム、リビングワーク、リヴスタイル、イゼッチハウス、山忠高島建設、

高級住宅をお望みなら
【札幌】高級住宅まとめ10
北渡建設、三五工務店など

住宅性能、zehなどを重視するなら
札幌圏で高断熱・高気密住宅を建てた15の体験談【2020年版】
イゼッチハウス北海道、拓友建設、奥野工務店、ブレイン札幌、

趣味のこだわりで思い通りに建てたいなら
ホクシン建設、ヨシケン一級建築士事務所、山忠高島建設あたり

建築家による設計と工務店による住宅性能を組み合わせたいなら
住宅の「設計」「デザイン」がスゴい事例まとめ(札幌ほか北海道)
笠井啓介建築研究所、拓友建設、橋本川島コーポレーション、山忠高島建設

などが魅力的かもしれません。

とりあえず札幌圏の魅力的な住宅会社を一気に比較したいなら札幌圏の住宅会社(いえズーム:iezoom)を参照ください。

特に家の雰囲気・デザイン面においては、理屈と言うより好みかなと思うので、路線が好みに合いそうなところのオープンハウスや施工事例はいろいろ見に行くと思います。根本的に住宅性能や会社の実績、評判に問題のないところに絞ってあるので、後はデザインの好み、その住宅会社の目指している方向性、社長や担当者の人柄なども加味して検討します。

あと上記住宅会社は、かなり札幌市内でも人気が高いので、一回目の打合せを開始してから、プラン検討、着工、完成、引き渡しまで2年くらいかかる場合もあると思います。住宅会社側も建てる側も3年も待つ、待たせるのは厳しいでしょうし、そういう意味では、意中の工務店が見つかってもご縁がない、というか、建てて貰えないケースも珍しくないと思います。なので、札幌圏で人気の工務店・ハウスメーカーに家作りを頼むなら、できるだけ早めにアプローチした方が良いと思います。

工務店ならでは魅力とは?

地場の工務店に家づくりを依頼するメリットもたくさんあります。例えば
1 担当者が施主のニーズを親身になって受け止め対応する
2 企画型商品を押しつける住宅会社よりプランの自由度が高い
3 宣伝広告費やモデルハウス、人件費などの経費が少なく割安
4 積雪寒冷地の気密・断熱などの対策が全国大手より強い
5 自然素材、造作収納・家具などの対応力

など、さまざまな魅力があります。ただし、札幌の工務店は400社近くあるわけですから、どの住宅会社が信頼できるのか、見定めるのは容易ではありません。

そこで今回、札幌市内の工務店を数多く見てきた北海道住宅新聞社記者の栗原が、札幌圏の工務店の中から、魅力的だと思う10社を厳選し、ご紹介します。前述したように皆さんそれぞれの好みがあるはずなので、ある程度各社にアプローチ(オープンハウスに行ってみて家の雰囲気などを見比べるなど)をされるのをオススメします。

三五工務店

札幌圏でも50年以上前から、他の工務店に先駆け、高気密高断熱住宅を実践。2代目の田中寿広社長は、性能、デザイン、住み心地、地場産材であるカラマツの普及拡大、さらには人材育成に至るまでさまざまな挑戦を進めてきました。そのエッセンスを注ぎ込み、集大成ともいえるのが企画住宅SOCOCOです。
コンパクトでもこだわりたい! 上質カジュアルを実現した三五工務店の企画型住宅「SOCOCO(そここ)」

三五工務店のグループ会社で、ライフスタイル重視の企画住宅を比較的価格も抑えて提案するリヴスタイルも受注を伸ばしています。
予算とこだわり、どっちも譲れない!ゼロキューブ・プロヴァンス風/リヴスタイル

アシストホーム

三五工務店と同様、90年代から高断熱高気密住宅に取り組み、シックハウス対策、省エネなど住宅性能・住環境を追求する姿勢を貫いてきた地場工務店です。2000年代からは設計・デザイン力も強化、素材や機能性、ライフスタイル、性能、子育て世代向けの動線設計など、テーマ性の強いモデルハウスを毎年発信するとともに、年間40戸近いペースで家づくりの実績を積み重ねてきました。現在は行動力、指導力ともに抜きん出ていた柳ゆかりさんが社長に就任。顧客のライフスタイルにあったプラン提案や女性目線の家づくり、さらには、女性が働きやすい職場環境づくりも強化、ますます注目を集めています。
北海道住宅新聞社ではアシストホームの住宅実例やモデルハウスなどの紹介記事を過去10年以上にわたって30件以上掲載しています。アシストホームには安定した実績と取組があるということです。
アシストホームの頁

丸三ホクシン建設

製材業や林業、大工の経験を元に札幌で工務店を立ち上げた初代社長は、根っからの大工気質で「一棟あたりの木材使用量が多すぎる」と建材店に心配されるほど丈夫で質の高い家づくりにこだわり、建設後も一生面倒を見るという気構えを持って家づくりを行ってきました。2代目は息子で大工経験を積み、平成16年に社長就任。腕の良い大工を育成するために、大工を社員として雇用し、安定した収入と福利厚生を保証。先輩大工が後輩を丁寧に教える社風を構築して、札幌圏でも有数の腕の良い若手大工を擁する。建築家の設計した住宅を数多く手がけてきた経験でデザイン力も強化。自然素材を活用した住まいも特徴。造作収納や家具を専門とする大工も擁し、そのテイスト、住空間に憧れて同社を選ぶ施主も多い。社長の自宅は高気密高断熱+地中熱ヒートポンプ+ソーラー発電を組み合わせた光熱費ゼロを目指した家で、毎年の光熱費をブログで公開するなど住宅性能、環境性能にもこだわっています。
ホクシン建設公式サイト 

イネスホーム

イネスホームは札幌圏で1000棟近い施工実績のある地場中堅工務店。顧客ニーズをしっかり受け止め、女性社員の提案力、気配り、デザイン力などを積極的に取り入れた住まいづくりで成長しています。ナチュラルテイストの家からモダンデザインの家まで、最近ではボタニカルスタイルの提案も含め、若い世代に人気の家づくりを進めています。
木の温もりとカフェのような新モデルハウス「ish+」/札幌・イネスホーム

サンケイ建匠

地域密着の不動産会社であり工務店。新築住宅を望む、土地を持っていない住宅取得希望者にとって、土地探しが難しい札幌圏では、不動産紹介のスキルも高い工務店は非常に魅力的。社員から抜擢された昭和48年生まれの若手社長を中心に、顧客満足度を重視し、半径三〇キロ限定する家作りにこだわる。全棟気密測定を行い、施工精度の検証に手抜かりはなし。ファース工法で施工する住宅の構造現場見学会・完成現場見学会も開催し、住宅性能へのこだわりも強い。建築家とのコラボも進めている。
リビングと趣味の空間を心地良く。自然光に包まれた光庭のある家/札幌市・Kさん

イゼッチハウス北海道

工務店と呼ぶには規模が大きな会社(2017年現在年間50棟クラス)ですが、地元の住宅会社として、高気密高断熱の住宅に取り組んできた大洋建設と地場の工務店、瀧本ホームが、2017年の春に、イゼッチハウス北海道を立ち上げ、ネットゼロエネルギーハウス(zeh住宅)に特化した住宅会社として出発したのでご紹介します。

札幌の戸建て住宅だと、年間で光熱費は30万円近くかかる家も少なくありません。そこで住宅性能を高めるだけじゃなく、住宅で照明・暖房・給湯などの消費エネルギーをソーラー発電などでプラマイゼロにするのがzeh住宅です。イゼッチハウス北海道はそれを実現し、光熱費実質ゼロの住宅を提案する住宅会社です。近い将来、このzeh住宅が、住宅のスタンダードになる、国交省も経産省もそうするために様々な施策を打ち出し、住宅会社のzehへの取組を促しています。全国ではzehの取組が進んでいますが、立ち後れている北海道で、いち早くzeh普及に向けた取組を進めているのがイゼッチハウス北海道です。
イゼッチハウス北海道公式サイト 

晃和住宅

晃和住宅は、社長が今でも現場で大工仕事をする会社です。しっかりした高気密高断熱住宅を建てるという面を最重視しています。同時に、社外の建築家や、社内の設計士が、顧客ニーズを踏まえ、モダンな家も、自然素材を重視した家も、2世帯住宅やカフェ併設の家、機能性重視の家など、さまざまなタイプの家を建てられるのが特徴です。裏表のない小川社長の人柄、顧客の要望を詳しく聞いて提案に盛り込めるスタッフの対応力が魅力的です。
晃和住宅株式会社 

北渡建設

北渡建設は、数寄屋造りを手がける東京の有名工務店で修行した渡部一博会長が、その技術と感動を北海道に伝えるために三十数年前、函館で腕利きの大工と2人で創業した工務店です。函館を拠点に邸宅と、有名旅館や料亭の新築など、デザイン力と高い技術を必要とする建築で経験を重ねてきました。札幌に支店を設けたのは2010年。まだ札幌圏の人には馴染みが薄い住宅会社かもしれませんが、家族の“幸せ”を守り、品格ある住み継がれる家をモットーに取り組んできたこだわりの家づくりで、札幌圏でも注目度急上昇です。
住宅の品格、暮らしの"うつわ"としての家づくり ~渡部一博会長~北渡建設

まだまだ紹介したい札幌圏の工務店はありますが、この10社はいずれも、選んで損はない会社だと私は思います。

ただし、大切なのは、家を建てたい皆さんと、住宅会社の相性だと思います。それぞれの住宅会社には、デザインや性能などに独自の信念もあります。

お客様と望んでいる方向性が違った場合、話が今一歩合わないということはあるでしょう。相性が悪ければ、幸せが家づくりは難しくなります。

理想の家づくりを実現するのは、時間も手間もお金もかかります。

せっかくのマイホームづくり、満足のいく住まいを実現するためにも、しっかりご検討していただければと思います。

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