企業サイトやブログの更新に困る人の打開策は「根本」にあり。

      2017/01/20

私は企業のサイト制作をお手伝いしたり、自社のサイト運営、個人のブログ制作などをしています。その経験の中で、企業のウェブ制作担当者や、個人でブログをやっている方に、凄く言いたいことがあります。

凄く初歩的な間違いを犯す人が多いって話です。もうwebで一定の成果を出している人には今回の投稿は読む価値ないと思います。改めて初歩的で、でもとても挫折しやすい点について書きます。実は私もそういう失敗をしたので自戒を込めて、厳しいこと言います。

あ、この話は[su_highlight background="#c6ff99"]ビジネス目的でのサイトやブログ制作での話[/su_highlight]です。個人が思いの丈を好きに書いている日記のようなブログやsnsの話ではありません。

サイト、ブログの屍がこんなに多いのはなぜ?

言い方悪いかもしれませんが、なぜ9割以上のビシネスサイト、ブログがこんなにも思い描いていた成果を出せないのか、とすごく思います。どうしてこんなに残念な、屍だらけの状態が生まれてしまうのかと…。

サイト制作の段階で多くの企業が、まず、自社の魅力、商品などをより多くの方に知って貰おうと、[su_highlight background="#c6ff99"]サイトや担当者のブログの制作を決意する[/su_highlight]。次にウェブ制作会社などと相談して、トップページとかを作って、主なコンテンツを作って、担当者ブログも作って更新もしようと社内で決めて公開を開始する。

で2カ月くらい経ってもアクセスが全然伸びない。半年位、更新したり改善しても[su_highlight background="#c6ff99"]せいぜい月間一万pvとか二万とか、そんな程度で停滞してしまう。[/su_highlight]だから当初狙っていた、自社の魅力や商品を多くの人に知って貰って、インターネットで営業成果を出していこう、というもくろみが実を結ばない。全然手応えも展望も感じない。

でもどうしたらいいかわからない。だから困る。時には担当者に「もっとブログを書け」と指令を出すかもしれない。あるいはサイトのリニューアルをweb担当者と話し合っちゃうかもしれない。ああ、なんかうまくいかない。壁に当たってしまったと感じる。

この段階で、意欲を失ってサイトを放置、ブログ更新がますます減るケースも多いですね。そんな、いわば「サイト」「ブログ」の放置、いわば「屍」がネット上にどんだけたくさんあるのでしょうか。
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まだ「やるべきこと一回もやってないのでは?」

自社のサイトやブログで、どうしてアクセスが伸びないのか、とか壁にぶち当たった気になっている会社やブロガーがどうしてこんなに多いのか。

サイト制作でトップページのメインビジュアルがどうとかこうとか、経営者の挨拶とか、企業概要とか、問合せフォームはどうするとか、そういった主なページはどうしようとか、そんなことばっかり気にして、肝心なことあなたは何にもやってませんよ、と私は言いたい。

「半年位、週に2回とか、そんな頻度でブログやってきたんですけど、どうにも効果がなくて最近は更新もあんまりやる気がなくなってきた」と、まるでブログを無理ゲーのように話す人も少なくありません。

間違ってますよね?それ・・・。ブログについては更新頻度のことばかり気にして、肝心要のこと一回もやったことないんじゃないですか?

それでどうして、やってみたけど成果がないなどと言えるのかと私は言いたいです。

まず最初に頑張るべきことはなにか

まず最初に頑張るべき事は何でしょうか。

自分がインターネットを利用するとき、どういうコンテンツに出会ったら満足するか、それを改めて思い直してみるとイイと思います。

1つは、分からないことがあって困っている時に、それを詳しく知りたい、調べたい、だからネット検索するのではないでしょうか。

他にも、自分の興味のあること、楽しいことを求めてネットサーフィンをするのではないでしょうか。

いずれにしても、google検索などで「キーワード」を入力して、検索エンジンで上位表示されたものの中から、自分の期待に応えてくれそうなコンテンツを一瞬で探し当て、クリックして、読みますよね。

次に、そのコンテンツが面白かったり、役に立って、もしそれ以上に、感激したり、共感したり、感謝の気持ちすら生まれたり、その内容を忘れたくないと思ったり、自分の知り合いにも伝えたいなと思ったりすることもありますよね。

さらにその投稿主に興味を持って、この人はもっと他にも何か面白い、有用な投稿をしているんじゃないかと思った場合は、次の記事を読む、長時間サイトに滞在する、ブックマークする、snsで褒めて拡散するなどといった次の行動に踏み込んでいきますよね。

でもそうなる前に、まず検索エンジンに上位表示されていないと出会うことすらないですよね。当たり前ですけど。出会ってクリックしても、数秒で有用な内容であると思わせられなければ去ってしまいます。もし止まってもらってじっくり読んでもらっても、納得も共感も、理解も出来なかったらそれっきりの出会いで終わってしまいます。そう、肝心なのは1本の投稿のクオリティですよね。

企業のweb担当者や、ブログ担当者がまず考えるべき、頑張るべきなのは、サイトの全体、ブログの全体をどうのこうのと言う前に、たった1本、たった1本の
「検索エンジン経由で集客できる投稿」
「クリックしてくれた人を読ませる投稿」
「読者に共感、納得、感謝、さらなる興味を与える投稿」
を用意することじゃないでしょうか。一本も書いていないで、しょーもない日記、雑談を書いたり、サイトデザインだけ立派なモノを作ってもなんの意味もない。まだウェブ・ブログ制作のスタート地点に立てているのかすら疑わしい、ってことです。

私は今日こんなことありまして、うんちゃらかんちゃらで楽しかったです、みんなありがとう、とか書いてあるページで仲間内以外の誰が読んで感謝しますか?

うちの会社の商品は素晴らしいですよ、何円ですよ、申し込みはこちらですよ、としか書いてないページに誰が感謝する?ファンになる?買うと思いますか?

日記でも、読者がおもしろがれたり、参考になったりできる内容だったらいいんですよ。もし対話だったら、自分の説明が、言葉足らずで、いつ、誰が、どんなことを、なぜしようと思って、そこで、どんな状態で、何が起きたのか、それでどうだったのか、といった部分が話せていない場合は、親切にも相手は、私の話を理解しようとしていろいろ聞いてくれるでしょう。でもブログは、ずっと自分のターンです。私のことなんか一切知らない人でも面白く読めるように、端的にわかりやすく面白く、必要なところは詳しく、しっかり書く必要があります。

まずまともな投稿を数本書いて、その記事が放っておいても毎日50pvとか、毎日毎日何年も集客し続けるような投稿をいろんな人に読んでもらってから、記事下を改良して他の記事を読んでもらえるようにしたり、次の改善があるんじゃないでしょうか。

立派なサイト構築しておいて、ろくな投稿、コンテンツがなかったら何の意味もないという状態は、いわば

紀伊国屋書店に本が一冊もない。
見た目は立派なスーパーに行ったら棚に商品がなんにもない。

そんな状態でしょう。そんな企業サイトやブログで一体どうするのか。サイトリニューアルの前に、まともな投稿を1本でも2本でも用意せい!と言いたいです。

たとえばこんな投稿はいかが

企業人・社会人・商売人なら、日頃からお客さんと出会ったときに、顧客のニーズを会話などで探りながら、その顧客に会ったサービスや商品をどうわかりやすく、楽しく、伝えていくか、そういうノウハウ誰でも多少なりともあるはずです。対話では話せる、話しているはずです。さらに他社にはない良さ、良い根拠も説明できるでしょう。今まで顧客がどのように買ってくださったか、どんな感想、メリットがあったかも話せるでしょう。それをブログに書けば、なかなかスゴイコンテンツになると思います。自分が心血注いで頑張っている商品の知識を書き始めれば誰でも1000字では収まらないでしょう。面白い制作秘話、お客様との良い出会い、商品の活用術だって、自社の良い点だって、いろいろ書きたくなるでしょう。例えばそういうことです。

・・・。なんか偉そうなことを話してしまいましたが、私も試行錯誤していましてうまくいかないときもあります。たまたまうまくいったケースをいくつか紹介しますので、何かをつかみ取って欲しいと思います。

事例1
日本初の格安航空会社(LCC)、peach(ピーチ)に4回乗ってみた!

この投稿は、出張に行った時に、飛行機に乗った感想を書いただけですが、平成24年3月から今(28年1月)まで4年弱でおよそ10万pv位です。もうピーチ就航なんてかなり前の話ですし、今更なんの新鮮味もない投稿ですが、今日も昨日も、1日平均で60pv以上はコンスタントに訪問してくれるうえに、平均4分12秒も滞在してくれています。この投稿は、まず自分が、この件に興味をもったんです。無事飛行機に乗れるかどうか。本当に安いのか。どんな苦労があるか、とか。それを空港に行く段階から意識して要所要所で写真とったり、印象をちょっと携帯でメモったり。そんなことをしている段階から、ちょっとこの投稿には需要があるんじゃないかと内心思っていました。だから割と詳しくレポートできたんです。

で、あとからコメントなどを拝見して思ったのですが、飛行機に乗り慣れていないという私とはちょっと違う状況の人が、飛行機に乗る前にこの投稿をみているということです。読者は私と同じ気持ちや知りたいことを思っているとは限りません。でもそういう人にも役立つかもしれないわけです。誰かのお役にたって、私もサイトの集客力アップに役立って、しかも、この投稿には2時間程度しか時間を掛けていません。効率も良いですね。

ちなみにこの投稿。1日平均60pvです。それが4年続いています。こういう投稿を私は何本も持っています。どうでしょう。この投稿は、サイト全体の出来映えとかと全然関係なく集客しているのです。このサイトのタイトルは「札幌良い住宅」です。タイトルとも何の関係のない投稿です。それでも集客できるのです。

こういった記事をまず1本書く。日頃から自分がやっていることで面白いことがあったら、それをネタにすればいいのです。ただ、その時に、「今日入った居酒屋のやきとり美味しい。」とか、そんな投稿じゃダメなんです。自分以外も同じように思っているか、うまさの理由は調理法なのか原料なのか、その店は他のメニューもうまいのか、この店以外にもうまい焼き鳥を自分は知っているのか、店主はどんな人なのか、結局焼き鳥って肉の鮮度なのか炭の熱さなのか、塩がいいのかタレがいいのか。部位別に原価が安いのはどれか、安い割にうまいのはどれか、なんなら健康に良いのはどれか、など、せっかくならそういうこともその場で聞いたり調べたりして書けるでしょう。なんなら市内に焼き鳥屋さんが何件あって、自分的なベスト5を、地名込みでタイトル付けて投稿したらもう立派にアクセス稼いでくれるはずです。ちょろっと、誰でも分かる程度のことを書くんじゃダメなんです。どうせ書くならネット上でも抜きんでるほど、しっかりしたものを書きましょうよ。仕事のことを書くのはなかなかしんどいなら自分の好きなことで、いつもより数倍頑張って書けば良いんです。それでアクセスがどかんと稼げる投稿とは何なのかが、実感できます。人は成果があれば励みにもなってまた頑張れますしコツも掴めるのです。

そういった投稿を数本書く。継続的にできるようになった頃には、pvだって問合せだって、じわじわ伸びているはずです。そうなったらもっとサイトを発展させるために、カテゴリーとか記事下とか自己紹介とかsns連動とか考え始めればいいと思います。最初はアメブロで始めたって、何だって良いんです。コンテンツが大事。ブログは引っ越せばいいんですから。サイトタイトルだって変更できるし。

まずやるべきは1本のまともな投稿。よそ見しないでまず1本の投稿。そこから始まると私は思います。

このブログもある程度時間かけて
町内会が解散する時代。町内会(自治会)運営の現代的課題とは?
という投稿をブログ創設時に書きました。3カ月くらいは効果ありませんでしたが、
1年経った今は毎日、閲覧開始ページとして40セッションくらいあります。
町内会、自治会なんて日本全国にあるので、多くの人が書いていますが、
それでもそれなりに気合いを入れて書けば、アクセス集めます。

ps この投稿、つい熱くなって2時間かかりました。約5000字です。このあと見直しして修正するかもしれません。実際は2時間で書いたというか、これまでの経験の中で日頃思っていることを吐き出したような投稿です。だから考慮時間はスゴイ長いとも言えます。同じように、皆さんにも日頃の経験から、他の人は知らないかもしれない、自分なりのノウハウ、思い、経験があると思います。極端な話、自分の生い立ちから何か自分が辿り付いた境地でもいいんです。他の誰にも書けない、一生を掛けたコンテンツ。そんなネタ、あなたも持っているハズです。

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