黒ひげコケ対策に成功しました!7つの具体策

      2018/12/09

水草水槽を一気にダークサイドに落としてしまう、皆が恐れる黒ひげコケ。

これです。頑固に着くし、結構年季入った、こなれた、割と順調な水草水槽とかに、むしろ発生するので、いろんなコケの中でも一番の嫌われものです。

黒ヒゲコケの手強さに比べれば

茶ごけと言われる、水槽セット初期に生える「珪藻」なんか水替えのついでに吸ってしまえば良いし、緑色でべとべとで、のりっぽい藍藻(らんそう)も、極力除去して水替えついでに底砂の汚れをとっておけば出なくなるし出なくなればまず滅多に復活しないし、その他の、ガラス面にポツポツ出る緑のコケや、緑の糸状のコケなど、コケにもいろいろありますけども、そういうのは大抵、水の富栄養化を水替えで防ぎ、コマめに除去して、オトシンやエビに食わせておけば、かなり減少させることができます。気を付けていれば解決する次元。

ところが黒ひげゴケは、出始めると結構しつこい!しかも見栄え悪化の影響も大きい!

真っ黒で水草のはじとかにフサフサ着くので、水草の輪郭をぼかす、グレー・黒っぽいせいか、水草水槽の見栄えをぐっと暗く、悪化させます。出ない水槽には出ないのに、出る水槽にはしつこく出る。

水草メイン水槽で、流木や石やガラス面や器具に黒ひげコケが付く分には取り出してごしごしすれば良いんですが、グロッソやニューラージなど前景草などに黒髭苔が付いてしまうと、見栄えが悪くなって、水草ごと処分するハメにもなり、なかなかつらいわけです。

本当に長年苦労してきました。いつぞやは、黒ひげコケがどうにもならなくてリセット→ベアタンクにしたこともありました。

ですが、今回、改めて黒ひげ対策の定番的なことを中心に、いくつかの対策をやってみたところはっきり黒ひげコケは解消しました。ここ数カ月、黒ひげの気配がありません。水草は順調に育っています。もし誰かの参考になるなら・・・ということで、効果が大きかったかなと思われる順に列挙します。

今更ながらの基本的なことであっても、自分なりの我流が染みついていて、その対策していない人は結構いると思います。ということで参考までに・・・

前提1 まず物理的に除去する

ガラス面はスクレイパーとメラミンスポンジでごしごし。流木や石、器具類は取り出して、タワシでゴシゴシ。たまに熱湯で苔殺し。黒髭苔がいっぱいついた水草はできるだけトリミング。

これは、黒髭苔発生の根本原因に対策したわけじゃないので、またしばらくしたら黒髭苔が生えてきます。とはいえ、ほかのどんな対策をしようとも、今、生えている黒ひげコケは除去しておくことは必要だと思います。まず、物理的除去はやるということです。なお黒ひげコケが好む栄養分「リン酸」を吸着するために、エーハイムのリン酸除去剤を買って濾材の代わりに入れておく、というのも根本解決ではなく対処療法ですね。これも選択肢としてはまあ、ないこともない、と思います。効果薄いというネットの書き込みもちらほら。

前提2 水替え

60センチ規格水槽なら、水はだいたい60リットル。週に1回、10リットルバケツで1杯交換すると、それはつまり週1で水槽の水、6分の1を交換することになります。温度を合わせ、カルキも抜いての水交換をそのペースでずっと続ける、頻度を守ると、汚れや余分な栄養を水槽外に排出し、水道水に含まれる微量ミネラルなども供給でき、しかも週1で6分の1程度ですから水質急変も大したことがない。水替えを面倒くさがるユーザーに向けて不要な底砂とか、いろんな商品も出ていますし、濾過を機能させて、水替え何年もしていない!というベテラン飼育者の声もたびたび聞きますけども、週1バケツ1杯程度の水替えは、コケ対策だけではなく、いろんな意味で有用なので、さぼらず習慣化すべきだと私は思います。

1 照明を8時間に短縮

朝出社前に水槽見て、帰ってきて30分くらい眺めて・・がしたいもんだから、ダメとは知りつつ照明はこれまで12時間でした。これを24時間プログラムタイマーで、12時~20時の8時間照明に変更。12時間が8時間になってはっきりと全種類のコケの勢いが弱りました。水草も元気です。間違いなく効果あったと思います。
水槽面に太陽光が直に当たっているのも要注意。もちろん完全に太陽光だけ、で照明するなら、日の出、日の入りで照射時間はある意味コントロールできますが室内ならそれに室内照明も加わってしまうのでダメでしょうね。

2 ソイル掃除・交換

ネット情報によると、黒髭コケは、水槽の泥などに溜まるリン酸を好む、それは水替えしても減らない。濾過フィルターや底床の中に沈殿しているんだと書かれています。ということでここにも手を入れました。

私のメイン水槽(60センチ)は、吸着系のコントロソイルを底床に6センチくらい敷いていまして、底床掃除用のホースで2カ月に1回くらい掃除をしていました。ただ、ソイルを吸っちゃうのがイヤだし底床掃除はしなくていいというネット情報も見たりしてかなり消極的でした。

ところがプロホースMサイズに買い換えたところ、流量調節クリップというのが原始的な仕組みだけど優秀で、水もソイルも少ししか吸わないのに、底床のゴミや泥だけはどんどん吸ってくれるので、それが快感で、底床掃除を毎週やるようになりました。とはいえ、1回の底床掃除で掃除するのは、床面の9分の1位です。つまり同じ部分を再び掃除するのは10週間後ということなので、底床のバクテリアが死滅することはないでしょう。これをやってから、水槽内の水もキラキラしてきました。黒ひげコケだけでなくコケ全般も減りました。これまた明らかに効果ありました。なおソイルを1年使っていたので、1カ月に1回、4分の1ずつ交換しています。これはソイルのリセットを分割でやるような気持ちで。また、ソイルが新しすぎて、しかも栄養系ソイル(アマゾニアや水草一番とか)だったりして養分出過ぎてコケの原因になることもあるので、その場合は吸着系ソイルと混ぜるとか、対策するとイイと思います。

3 成長早い水草をたくさん増やす(ロタラの森)

成長の早い水草は、水槽内の増えすぎた栄養素を吸収する量も多いので、結果、コケにまわる養分が減ると言うことで、成長の早いロタラを購入。今は後景を中心に水槽の約半分はロタラの森です。本当に成長が早く、水面に達したロタラの上3分の2位をばっさりカット(ピンチカット)した後、また1カ月もしないうちに水面に達しますし、切ったロタラをソイルに挿す(さし戻し)ことで、本数も倍々に増えますし、ロタラとロタラの間から新しいのも出てくるのでもうワサワサです。ソイルと照明と二酸化炭素さえあれば。ロタラが繁茂するようになって、黒髭コケを含む全コケの量も半減しました。

4 外部濾過器の濾材を交換

外部濾過器のエーハイム2213を20年近く使っています。本体のパーツが硬くなってきて、いつか折れそうな状況になってきたので、交換して2代目です。その際に、昔から使っていた濾材は半分を新品、半分をそのまま流用しました。濾材にはバクテリアが棲んでいるので、全交換すると生物濾過能力がいったんゼロになってしまうからです。

私は濾材は、エーハイサブストラットとエーハイムメックと、スポンジを使っているのですが、今回、濾材の3分の1位を交換しました。濾材をすすぎ荒いしていれば10年とか持つ、という意見、逆に半年に1回は目詰まり防止のために交換せよと書いてあるモノもありますが、私的には、経済的な事情も踏まえつつ、年に1回、3分の1ずつ位交換していくのがベストではないかと考えました。そして今回の濾材3分の1交換で、水槽の水がキラキラ光るようになりました。黒髭コケに悩まされている方は、「リン酸除去剤」に手を出したくなるかとも思いますが、その前に、外部濾過器の中の濾材を何年も交換していない、ということはないかチェックすると良いかと思います。

5 魚の飼育数を減らす

魚の数を減らすというのも実に効果的でした。熱帯魚水槽を1台か2台しか置けない場合、いろんな魚を飼って楽しみたいあまりに、60センチ水槽に小型魚を30匹とか、中型の魚を何匹も、とか飼っている人もいるようですが、よっぽどデカい外部濾過器でも装着しない限り、糞尿の出る量が多すぎて濾過能力が不足してしまい、飼育水が富栄養化しコケが増えます。頻繁に水替えすれば良いということも言えますし、水替えのメリットもいろいろありますが、家庭や仕事、飼育者のモチベーションなどで、水替え頻度が落ちたらたちまちコケ地獄に遭遇します。

また、魚が多いと、全ての魚に餌が行き渡るようにと、余計めに餌を与えてしまう傾向になります。餌の中にはリン酸もたっぷり入っておりますので、餌が水槽内で蓄積するのはよくありません。魚が少なければあげる餌の量や種類も減ります。

私は、ミナミヌマエビの繁殖もさせたかったので、コリドラスとオトシン以外の魚は全て別水槽に移しました。その結果、餌の量を減らせたので、これまたコケ減少に貢献したと思います。

6 水流を「ナチュラルフローパイプ」でゆるやかにした

まず前提として、黒ひげコケは水流の強いところに発生しますよね。水流を好んでいるのか、それともコケの胞子がそこを何度も通過するので、そこに付着する確率が高くて、なのかはわかりません。なので水流がダメかは何とも私はわからないんですが、一応水流をゆるやかにする対策もしてみました。

エーハイム ナチュラルフローパイプ。外部濾過器から水を水槽に出す部分に、装着する器具で、1600円くらいしますかね。あれ、正直いえば見た目、機能の割に値段高いし自作できるかも、とか思って手を出していなかったのですが、買って正解でした。ホースの太さが広がるわけでもないのに、あの口の部分の膨らみ部分に秘密があるんでしょうかね。出てくる水量はおなじまま、出てくる水の水道というか、出てくる水の面積が数倍になって、今まで小川の急流だったのが、大河の流れのようにゆるやかになりました。ミナミヌマエビが水中で停止しているように見える現象が起きました。緩やかな流れに向かって進んでいるので停止してみるわけです。これで、水流が急だったところに黒髭苔が出るのはなくなりました。急流がなくなったからです。ピンポイントの効果です。

7 コケとり生体導入~ミナミヌマエビ カバクチカノコガイ オトシンクルス

オトシンクルスはガラス面や水草などの平らな部分についたミドリ苔を一生懸命食べてくれます。でも、60センチくらいの水草水槽に5匹くらい入れても、実感できるほどの効果があるかどうか・・・。しかも黒ヒゲコケを食べている様子はありません。

同じくミナミヌマエビも、水草などについた苔を一生懸命ツマツマします。これも100匹程度ではさほどの効果は感じない。200匹、300匹と繁殖してきたら、あ?そういえば最近苔少なめかもな、と思うレベルだと思います。ただし、ミナミヌマエビも、ウィローモスとか前景草とかについた些細なコケを少しずつでも食べてくれるので、コケ対策にはなっていると思います。もっと効果を求めるならヤマトヌマエビの方が優秀でしょう。

カバクチカノコガイとフネアマガイは、主にガラス面のコケを熱心に食べてくれます。通ったところのコケがかなり薄くなるので、明らかに食べたとわかります。個人的にはカバクチカノコガイは、脱走をそれほどしない、弱酸性の水でも何とか元気なので、お気に入りです。ただこれも過度な期待は禁物です。卵を産んでしまう(孵化はしない)とか、見た目がそんなによくない、とかデメリットもあります。なお、フネアマガイは長生きはできませんでした。やっぱりph5.5とかの弱酸性水槽では厳しかったのか・・・一方、カバクチカノコガイは、4カ月経ちましたが元気です。他のサイトに、カバクチカノコガイはやや弱酸性気味の水槽でも割と耐える的なこと書いてあったのでフネアマガイよりおすすめかも。ただし、カバクチカノコガイは、ガラス面のコケを飼育者が全部綺麗に掃除してしまうと食べるものがないからでしょうね、ガラス面の下の方、つまりソイルの方まで潜っていってコケを食べようとします。そうなると前景草のグロッソなどがほじられて、根っこから抜けたりします。

最後に

振り返ると、
1 物理的に除去
2 水替え
3 照明時間減
4 ソイル掃除
5 水草増やす
6 魚減らす
7 濾材交換
8 水流弱める
9 コケとり生体導入
など、よく言われる定番の対策ばかりです。

ですが、これはやるけどこれはやらない、ということではなく、好き嫌いなしに全部やってみると良いと思います。

根本解決がなかなかできないのは、その人なりのいつものパターンがあって、そのパターンの何かが悪さしているんだと思うんです。

照明時間を12時間にしていたら、他の対策が万全でもコケは避けにくいと思いますし、外部フィルターの濾過能力が万全でも、底床は餌や糞や泥で汚れまくっていたら富栄養化はさけられませんし、生体多すぎて餌も糞も多すぎたらダメ、水槽内の栄養少なめでも水草が育ってなければ結局栄養が余る。部分的な対策では黒髭コケ対策は難しいでしょう。光、栄養、生体の量、汚れ、などを全部対策すれば黒ひげコケも減ると思います。

底床に汚れが溜まって・・・のリスクを避けたいなら、レッドシュリンプを飼っている人たちの様に、ソイルは1センチくらいの薄い敷き方にすれば、掃除も簡単になります。
あるいは、段差を付けてソイルの敷かない場所を水槽内の半分くらいにしたりとか、底床の汚れ対策を別の方法でする手もあると思います。

水草水槽を楽しむ上で、一番やっかいな黒ひげコケ対策。皆さんの成功を願います。

栗原
北海道・札幌の編集者・ライター栗原です。紙やwebなど様々な媒体で取材・撮影・記事を制作しています。栗原のプロフィール facebook  twitter  mail  札幌良い住宅jp iezoom(いえズーム)

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