子育て世帯の2割が貧困?「子ども食堂」は救いになるか?
2016/05/03
現代は、戦時中とはまた違った形での貧困が大きな問題になっています。非正規雇用などによる低賃金、シングルマザーの生活困窮、社会の急激な変化で数年前までは労働力が必要だった業態が、雇用を必要としなくなったりと、さまざまな要因で、貧困に苦しむ人たちがいます。また、収入の少なさが、未婚者の増大や少子化、パラサイトシングルなど、さまざまな面で社会に暗い影を投げかけています。
その中でも私が一番気になるのは子どもの貧困です。そこで「子どもの貧困に関するニュース」を見つけるたびに、この投稿に加筆していこうと思います。
私は貧困ですと言いながら道を歩いている人はいないわけで、実態は目にみえないけど厳しいんだと思います。別の調査では貧困家庭は食事もふりかけご飯だけという家庭がすごく多かったそうで、子どものもろもろの成長も危うい感じがします。
子ども食堂、最近各地で立ち上がっているようですね。ですが、月に1回とか開催の取組もあるようで。食材の調達から調理、会場の準備、一緒に食べることまで全部を無料でやった上で、できれば毎日開いていたら良いとは思いますけども、これまた、ボランティアでできるような話ではないようにも思います。地域の人が食材を持ち寄って、調理をする人もたくさんいて、告知もしっかりやって、企業や行政などさまざまな形での支援者がいて、運営メンバーの負担を極力減らせれば何とかできるのかどうか。。。食事で心通う状況になれば、子どもから本音や悩みも聞けて、食事以外の支援もできるのかも?
「ああ、その子、受け取りに来てませんよ」
採寸して注文はしたが、約3万5千円のお金がなくて取りに行けず、登校させられなかった-。母親は、そう打ち明けた。 (西日本新聞より)
西日本新聞の記事はこちらです http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225035
カコタムは、藤女子大食物栄養学科の学生と連携し、昨年から北区麻生で週2回、小3~高2の10人に無料で夕食を提供している。麻生商店街から借りている地域交流カフェの使用料は1回千円と格安で、米などの食材や調味料、ごみ袋や洗剤などの消耗品も商店街が提供してくれる。
ほかにも家庭菜園に取り組んでいる市民が野菜を届け、そば屋の店主が手料理を振る舞ってくれることもある。10月には、もつ鍋店が無償でもつ鍋パーティーを開いてくれた。(北海道新聞)
「子どもが夏休みで、ご飯や消耗品がなく。本当に申し訳ないのですが、お米など援助していただけないでしょうか。子どもが毎日、『おなかすいた』と言うので切ないです」
受け取った非営利団体「フードバンクかわさき」の高橋実生(みお)代表はすぐさま、米十キロとレトルトカレー、菓子を段ボール箱に詰め、宅配便で送った。
フードバンクかわさきは、個人や企業から寄付された食品やお金を、経済的に苦しい子どものいる家庭などに送っている。
メールの送り主は首都圏に住む母親。小学校低学年の子どもが二人いる。母親、父親ともに心の病を患っているが、父親は病は言わず非正規で工場で働く。しかし、夏は勤務が少なく、収入も激減する。
夏休みはこうした“SOS”のメールが増えると、高橋さんは言う。
(東京新聞より)
東京新聞の記事はこちら http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015081002000135.html
2人の子どもはおかわりこそしなかったが、「おいしい。おいしい」と何度も繰り返した。運営の母体となるのは地域貢献を考えるゼミのメンバー8人だ。二本松さんが子どもの貧困を学ぶうち、地域とのつながりが乏しく、孤立する子どもの現状を目の当たりにし、子どもの居場所が必要と考えた。ゼミの仲間も同調し、子ども食堂を開くことに。ゼミを担当する准教授から紹介された店主に掛け合い、営業時間外に店を借りられるようになったという。
参加した2人の子どもはいずれも小学6年生。母親と2人暮らしという男の子は「こんなに大勢で夕ごはんを食べた経験がない」とぽつり。男の子はいつも午後8時ごろまで、家で1人きり。夕食を食べずに母親が仕事から帰るのを寂しく待っているという。
本開店に向けた準備も佳境を迎えている。あるNPO法人から年間100キロの米を無償で提供してもらうほか、商店街から年間1万円の助成も受けられるが、必要な資金は年間で10万円以上と見込まれる。
子ども食堂は早ければ4月8日の開店を目指しており、毎週金曜午後5時30分から8時までの営業を計画している。子どもは無料で食事を食べられるが、大人には300円か350円を負担してもらう。栄養士が作ったメニューに基づき、麺こいやの店主らが調理し、毎回20人分を用意する。食事のほか、勉強を教えたり、ゲームなどで遊ぶ時間も設ける。
問い合わせは二本松さん(電)090・9364・6290へ
子どもの貧困解消を目指す一般財団法人「あすのば」(東京)の主催。道内在住の高校生から27歳の若者5人がインタビュー形式で自身の育った環境や支援に対する思いを語った。
母親、妹2人と暮らす札幌平岸高2年の深堀麻菜香(まなか)さんは「貧困問題は知ってほしいがそれが私の全てではない。貧困抜きで自分を見てほしい」と発言した。北海学園大3年の増田勝也さんは「(自分の境遇を話すと)頑張っているねと言われるが、自分にとってはこれが普通で違和感を感じる」と話した。
旭川から参加し「子ども食堂」の運営に携わるNPO法人職員の中村幸江さん(48)は「若い人の生の声を聞きたくて参加した。支援する側、受ける側の線引きをせず、ともに生きていく方法を考えていきたい」と話した。
2016/03/15 北海道新聞
この問題は目を背けることができない。自分の子どもだけ大丈夫であれば良いというわけではない。日本全国で起きている。
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