スタッドレスタイヤの本当の寿命は?
2018/09/23
スタッドレスタイヤの寿命って?
北海道暮らしの私には長年不思議に思っていたことがあります。スタッドレスタイヤの本当の寿命は何年なのか。そしてメーカーによってどれだけ性能や耐久性に違いがあるのかです。
軽自動車などであれば、タイヤ1本の値段もそれほどでありませんがsuvとかになってくるとやけに高くつくので、もし2年に1回、スタッドレスタイヤを交換しようとすれば結構生活費を圧迫します。とはいえ、安全に関わる重大な問題であり、いい加減な判断はできません。
誰に聞けばわかるのか。
カー用品店や、ガソリンスタンドは、当然、頻繁にスタッドレスタイヤを交換することをお勧めするでしょう。商売ですから。車が大好きな人に聞いてみるのもいいのですが、人によって言うことが違いました。タイヤの溝を見ろ!という人もいましたし、紫外線劣化が問題だからタイヤの硬さを見ろ、とか。判断基準もバラバラでしたし、何よりもタイヤに限らず、お金の浪費を嫌うタイプの人は「まだ大丈夫」的なことを言いたくて、逆に「分からないことは専門家に従う」的なタイプの人は、頻繁に変えているようです。
●タクシー運転手に聞いてみた
私が次に聞いてみたのは、車に一番乗っている人に聞こう!ということでタクシー運転手さんです!
●タクシー運転手Aさんの場合
私 運転手さんは車にどれくらい乗っているんですか?
タクシー運転手Aさん 毎月1万㌔位です。
私 毎日300㌔!札幌~釧路まで行けますね。タイヤ交換はどうしていますか?
Aさん タクシーは毎年スタッドレスタイヤを変えています。でもマイカーは6年変えていませんよ。仲間に聞いたら10年変えていない人もいたよ。意外と大丈夫だよ。
私 6年も?紫外線劣化しないの?
Aさん 特に4駆だったらなんとでもできるしょ。ちょっと滑っても何とかできるでしょ。ははは。
6年平気だと言われて・・・私の頭の中はむしろ疑問が膨らみました。
●タクシー運転手Bさんの場合
翌日もタクシーに乗り、聞き込みを行いました。
●テレビコマーシャルでやっているように北海道のタクシー運転手の50%以上に本当に選ばれているのか?
私 ブリジストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック」を北海道のタクシー運転手の50%以上が採用しているというテレビコマーシャルを見たことがある。本当にブリジストンのブリザックは良いスタッドレスタイヤなのか?
Bさん 北海道のタクシー運転手の50%以上がブリジストンのタイヤを使っているのはきっと事実だろう。自分もそうだ。しかしそれは第1に、会社がまとめ買いしているのであってタクシー運転手が選んでいるわけではない。
そして第2に、タクシー運転手は、ブリジストンの新製品「ブリザック」を使っているわけではなく「タクシースペシャル」をはいている。普通の冬タイヤではなく、堅くて長持ちするが滑るやつだ。
「北海道のタクシードライバーの50%はブリジストンタイヤをはいている」
これは嘘ではない。でも一般視聴者に誤解を与えている!
●ブリジストンの冬タイヤ「ブリザック」は本当に高性能なのか?
Bさん 峠で走っていた若い頃w 彼は夏タイヤではあるが横浜ゴム製とブリジストン製のタイヤをはき比べたことがあり、70㌔、60㌔でそれぞれカーブで横滑りしたが、ブリジストンの方が70㌔まで耐えた。高速走行中に、外側にふくれて中央ラインなどに乗ってしまったら余計滑りやすくなり、また対向車に車の前がぶつかったらそれは死んでもおかしくない。また、冬タイヤの場合、あと1㍍で前の車に衝突してしまいそうになった経験がある人は多いだろうが、そのときに、タイヤ次第で追突するかしないかが決まることだって当然ある。そのとき、タイヤ性能は重要といえば重要なんだ、ブリジストンの発泡ゴム、なかなか良いよと。
●冬タイヤは紫外線劣化するから2年に1度は取っ替えた方がいい、は本当か?
Bさん マイカーの冬タイヤは4年変えていない。基本的には紫外線劣化よりも、目が残っているかを重視して判断すべし。余談ですが、ガソリンスタンド店員が推奨する水抜き剤、は1年に1回、冬前にやった方がいいでしょう。マフラーやエンジンさびるから。
●こうした聞き込みを経て思ったのは
冬タイヤ。あんまり走行せず、夏場紫外線を避けて保管しているなら、そして峠を攻めるわけでないのなら4年くらいは平気でしょう。実際、日本人が履き古した中古タイヤを海外の人が喜んで使っていることを踏まえれば、日本人はタイヤについても贅沢してるな、と思います。
もう一つ。タクシー運転手。車の利用に関してプロだな、皆凄い詳しく話してくれます。安全運転は教習所や免許更新の先生が教えてくれるが、車のメンテや利用についてはタクシー運転手に教えを請うと良いでしょう。除雪、交通安全、高齢者の車ニーズなどいろんなことを知っているかも。きっとすげー勉強になる。
私の決断はミシュランタイヤ
ミシュランタイヤは耐久力十分で値段も安め、スタッドレス性能も高いとの評判を聞いて買いました。スタッドレス。オートバ○○スでは4本で13万円ですね、って言われたが札幌市清田のフジタイヤでは諸々込みで七万円。価格差ひでぇ。一時間で作業終了。ロードノイズが減ったというのが第1印象でした。
その後、冬道を何度も走りましたが、凄く良いです。周囲の車がアイスバーンでタイヤをくるくるさせている場面でも私はほとんどタイヤが滑りません。アクセルの加減を気を付けないと発進がうまくいかない、とか以前はそういうことを考えていましたが、今はむしろ忘れているというか夏と同じ感覚です。もちろんそのことが原因でむしろ油断して、ブレーキを踏むのが遅くなって追突したりすれば本末転倒ですが。良いです。良いタイヤです。耐久性も高いと噂ですので、今後も楽しみです。
・・・ネットサーフィンしていたら気になる投稿を発見。
ミシュラン副社長ベルナール・デルマス氏が、日本人がタイヤの無駄遣いをしているというメッセージです。
日本人は、1年に1万㌔とかしか乗らない人でも3年でタイヤ交換しようとする。スリップサインが出ていなくてもゴムの劣化とかを理由に。日本は路面が良いのに。と。タイヤ交換頻度が多ければ多いほど儲かるタイヤメーカーの幹部にあるまじき発言ですw もちろんスタッドレスタイヤの話ではないので、その点は割り引いて考えるにしても・・・
続報2018 オートバックスのノーストレックを購入
ミシュランのスタッドレスタイヤを2016年に購入して、一冬使って非常に納得していたのですが、思いがけないことがありました。翌年車を替えたのです。こればっかりはどうにもならない。タイヤサイズも変わるので、2018年は別のスタッドレスタイヤを購入する必要に迫られました。セレナは195/65R15 エクストレイルより小さなタイヤですが、それでも、普通にスタッドレスタイヤを買おうとすると4本セットで6万~8万円くらいはする感じです。それにタイヤ交換代も+1万円くらいはかかる。結構な出費です。
で、もう一つ気になることが。初雪のタイミングです。
なんとなくおおざっぱに11月下旬かな?とか思っておりましたが調べると札幌は平年10月28日。一番早い年なら10月5日でした。あら?けっこう早い。ということでタイヤ探し開始。
や・・・安い!ブリジストンのノーストレックという製品。他の新品国産スタッドレスタイヤの半値以下くらいです。ネットで調べるとオートバックスのノーストレックは、元々はオーツタイヤという会社だったところが住友ゴム(ダンロップ)に吸収されてそこのOEM製品なんだそうで。ネット上の評判も悪くない。何よりも相場の半値。年々スタッドレスタイヤの性能が進化している中で、1シーズン前のレベルだとか、書かれていましたが、それなら全然問題ない気がする。製造年月日が2015年って書かれているので、実は3年前の製品だし、トップブランドでもない、、、ここで心配になったり、最高のものを求めたい人は回避するんでしょうけども、私的には、これ・・・アリです。
迷わず購入しましたわ・・・乗り心地は後日レポートします。なお、9月末にタイヤ交換で車屋さんに持ち込むと、作業が早いです。雪降り始めのころなんて下手すると半日待たされますからね。スタッドレスタイヤは9月に買うに限りますな。
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