近江商人の「三方よし」 商売の極意が染み渡ります。

   

今日の北海道新聞の卓上四季に、「武士道」が組織のための隠蔽や偽装につながりやすく、むしろ商人の「三方よし」の考え方のほうが必要だ、特に政治の世界は…的なコラムが載っておりました。
賑わう商店街
この「三方よし」。
商売の基本はお客様にあり。
売り手よし、買い手よし、世間よし。

売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということですが、私は北海道内では誰かが「三方よし」を語っているのを見聞きしたことがたぶん無いと思います。もしかしたらビジネスセミナー的な場で、誰かがさらっと言ったのを聞いたかも?程度です。

近江商人の教えですから、滋賀県あたり。それこそ7年前に取材でお邪魔した滋賀県長浜の黒壁の商店街の人が「ここらへんでは町の危機には必ず町衆が立ち上がり、何とかする自治と進取の気性がある」という話をされていて、だからこそ商店街のおじさんおばさんたちが、自分の商売以上に地域の事に汗水流して商店街復興に賭けていると聞きました。
役場の人も何を言うかと思えば、真っ先に「信長は絶対勝つしつこさで天下を取った。まちおこしも損得勘定抜きに没頭する人物がいてこそ成功する」と熱く話してくれたのを思い出します。
地域にルーツがある先人たちの教えが今の地域の人たちの誇りになっていてなおかつ、それが閉塞感の強い今の地域を何とかする原動力になっていることに、うらやましさも感じました。

数年前、山口県で取材中、相手の方が「私、ルーツは近江商人だから」と言い、三方よし、の話をしてくれたのを思い出します。その方も、顧客は誰なのか、売り手は何を望んでいるのか、そしてその商売が地域の貢献につながることをビシっと、一貫して話してくれました。近江商人の生き方が、自分自身も十分考え、行動し、身体に染みついているのだと思いました。

ところで近江商人の10教訓。私も見習わなければならない点がいっぱいあるなと思って感心しております。
近江商人の商売の10教訓

1.商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり

2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何

3.売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる

4.資金の少なさを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし

5.無理に売るな、客の好むものを売るな、客の為になるものを売れ

6.良き品を売ることは善なり、良き品を広告して売ることは更に善なり

7.紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。
つけてあげられるものの無い時は笑顔を景品にせよ

8.正札を守れ!値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ

9.常に考えよ、今日の利益を。今日の損益を明らかにしないでは寝につかぬ習慣にせよ

10.商売は好況、不況はない。いずれにしても儲けねばならぬ

全部、よくよく読んで、自分のやっていることと照らし合わせると、私が20年来仕事で迷ったり悩んだりしたことが、そこに現れているなと感じる部分多々あります。
教訓一つ一つに、自分の直面した課題。その時、どう思ってどう行動すべきだったかまで、一つ一つブログネタにできそうだと思ったりします。

また、近江商人は
大阪商人などの強者とは闘わない、
軽装備、
卸はしないで直売、
といった戦略?もあったそうで。
これらの教え、経験に基づいた深さを感じます。
うなります。
染みいります。
見習いたい。
一度、しっかり歴史も含めて勉強したいです。

栗原
北海道・札幌の編集者・ライター栗原です。紙やwebなど様々な媒体で取材・撮影・記事を制作しています。栗原のプロフィール facebook  twitter  mail  札幌良い住宅jp iezoom(いえズーム)

 - 地域課題, 小ネタ