良いサイトを作るための悩ましい点について
ある会社の魅力を存分に伝えて、集客や売り上げに貢献し、会社を急浮上させる力を持ったサイトを作るために必要なサイト制作の見積もりは概算では出せます。
でも、契約が決まって、実制作に入っているときも、この会社の魅力がほかにもっとないかとギラギラしながら取材したり、打ち合わせしている私としては、制作の中途段階であと1ページ、渾身のこんなページを追加したい、すべきではないかと思うことはしょっちゅうあります。
私自身も取材、撮影、編集、設計などあらゆる手間とノウハウを惜しみなく注ぎ込んで受注制作し納品したサイトが、クライアントの集客、売り上げに貢献し、経営安定に直結する姿を見たときは正直うれしい。かなりうれしい。自分の存在意義が感じられるし、苦労も報われる。関わるからには苦しくてもでかい成果を出したい。
でもぶっちゃけそれにはコストもかかる。でも当初の予算にこだわりすぎて、ブレーキ踏んだらそっちの方がもったいないケースもある。サイト制作は他のサイトとの競争でもあるので、勝つためにどこまでやるべきか、どこまでの成果がほしいかによっても違うのでクライアントに予算アップの相談をしないほうがむしろ不親切かなと思うことも。
そういうキワキワの局面で、頑張らない選択肢もある。日程も予算も守ってスマートに納品するのが良い制作会社の姿かもしれません。
関係者がそもそもの目的がなんだったのかを重視するのか、仕事を予定通りに遂行することを重視するか。その度合が結果に影響する。やる気、目的意識、スケジュール、そして金。全部大事。なんだってできるけど、コストや手間、日程など制約もある。
意外と簡単に安くできるものもあるし、逆にクライアントからみたら簡単そうだけど制作陣からすると「うへぇ!」みたいなものもあって、認識は一致しない。そこは究極、クライアントのためになることが私のためでもあるという思いになれるような感じに、両側の思いやら条件面が納得できていれば幸せな仕事になるかと。
そういう意味で、本当は、サイト制作は、成果報酬制が正しいんじゃないかと思います。
そうすれば、ほどほどの手抜きサイトがこんなに世の中にあふれることもないだろうと思うので。