2019年はIT導入補助金でホームページ制作ダメ?どうなる今後?

      2019/02/20

中小企業のホームページ制作では非常に使い勝手が良かったIT導入補助金。

2018年は、6800件、250億円くらい補助金を受けたようで、当社も支援事業者として数社応募して全部採択され、満額補助金をいただきました。

申請も慣れれば2時間くらいででき、採択の結果発表も早く、サイトを創って報告して補助金もらうまで全て電子申請で済みました。

どんなホームページをつくるか、特徴や戦略などを詳しく書くことすら求められない。

使うツール、費用などを問われて、あとはWEBのセキュリティ対策とか、申請する会社の経営上の数字とかを入れれば良いだけ、といった感じでした。

ということで2019年も同様に、IT導入補助金に期待していたのですが、

平成30年度補正「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の公募について(2019.2.18 全国中央会)

という情報が飛び込んできて・・・・

平成30年度補正「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の公募を以下のとおり開始します。

1.事業概要 本事業は、中小企業・小規模事業者等が取り組む、生産性向上に資する革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資等を支援するものです。

2.公募期間
○ 公募開始:2019年2月18日(月)
○ 第一次締切:2019年2月23日(土)〔消印有効〕
○ 第二次締切:2019年5月 8日(水)〔消印有効〕

なんて書かれていて、〆切が4日後って!!ちょっと驚きました。というのも以下の情報も別途流れてきたので・・・

昨年は、IT導入補助金の対象になった、HP作成、決済・会計ツールなどの、基礎的なIT化については、小規模事業者持続化補助金での対応とする(これらはIT導入補助金の対象にならない模様)との考え方が示されています。平成31年に小規模事業者様が基礎的なIT化を実施される場合は、小規模事業者持続化補助金の活用をご検討ください。

平成30年補正(平成31年/2019年実施)「IT導入補助金」と「小規模事業者持続化補助金」の補助対象について

むむ!?

本日(2/18)に発表された話だと販路開拓やITツール導入等にかかる投資については、「中小企業生産性革命推進事業」として一体的に措置している「小規模事業者持続的発展支援補助金」「サービス等生産性向上IT導入支援補助金」をご活用いただけます。
出典::http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2019/190218mono.htm
ということです。

むむむ?

2017年、2018年の『IT導入補助金』では、ホームページ制作が補助金の対象となっておりました。しかし、2019年の『IT導入補助金』ではホームページ制作は対象外となる見通しです。ホームページ制作を補助金を使って導入したい事業者様は『小規模事業者持続化補助金』をご検討ください。

『IT導入補助金』2019ホームページ制作について

げげ!IT導入補助金でホームページ制作、の夢はもう使えないようです。

今年も実施されることが決定した小規模事業者持続化補助金。IT導入補助金の対象からホームページ制作が外れたことを考えると、非常に貴重な補助金となりました。ホームページ制作を考えている企業は、ぜひこの小規模事業者持続化補助金の受給を狙っていきましょう。
2019年度(平成31年度)も、小規模事業者持続化補助金の実施内容はこれまでと同一の内容となります。全体の予算は約50億円であり、およそ1万社の企業が受給することができる見込みです。実施時期は、まだ発表されていませんが、従来どおり3月頃に実施される可能性が濃厚です。申請方法もこれまでと同様に、申請書類(A4数ページのレポート)を作成し、商工会議所に持参する方法となります。申請書の内容で採択率が大きく変わるので、専門家に作成を依頼することをお勧めします。

2019年度(平成31年度)も小規模事業者持続化補助金が実施されます

そうですか・・・IT導入補助金はもう使えなくて、小規模事業者持続化補助金しか頼れないとな?

『小規模事業者持続化補助金』は小規模事業者が、商工会議所や商工会と一体となって経営計画を作成し、販路開拓に取り組む費用を支援するものです。採択された場合は、対象経費の3分の2、最大50万円が補助される見込み。
ホームページ制作も対象ですが、以下の小規模の事業者しか申請できません。 ・小売・卸売・サービス業の場合は、従業員が5名以下(社員・アルバイト含む)・その他の業種(製造業含む)は従業員が20名以下(社員・アルバイト含む)

だそうで。

ところで、この『小規模事業者持続化補助金』と、以前からあった『ものづくり補助金』との関係は

ものづくり補助金の中に、『小規模事業者持続化補助金』があるという感じなのでしょうか?

いやいや・・・

◆平成31年度予算「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」についてこれをみると、予算も別ですし、別モノですかね。

ものづくり補助金の方は補助上限額が2000万円とか1000万円とかで

小規模事業者持続化補助金の方は補助上限額が50万円とか。

たぶん別の補助金ですね!

小規模事業者持続化補助金とは、ホームページ制作や販売パンフレットの作成、あるいは折込チラシやWEB広告など、販促宣伝活動や店舗改装などにも使える、とても使い勝手の良い補助金です。さらにものづくり補助金などの大型補助金と比較すると、申請書の種類も少なく、事務作業も比較的軽いため、補助金ビギナーにも優しい補助金と言えるでしょう。

http://biz-financial.com/2017/04/16/knowhow/108/#i

だそうで?

一番すっきり解説してくれたのはこれ

平成31年実施IT導入補助金では、ホームページ制作は対象にならない可能性が高いと考えられます。
〇IT導入補助金
・対象事業者:簡易な電子ツール(HP,会計・決算)が既に導入されている段階
・対象:業務フローの自動化・IT化として、RPA、受発注などのバックオフィスツールをより一体的に活用

〇小規模事業者持続化補助金
・対象事業者:まだIT化されていない段階
・対象:HP作成、決済・会計ツール、外国人対応ツール(翻訳ツール)など

昨年はIT導入補助金の対象になった、HP作成、決済・会計ツールなどの、基礎的なIT化については、小規模事業者持続化補助金での対応とする(これらはIT導入補助金の対象にならない模様)との考え方が示されています。平成31年は、IT導入補助金の補助上限額/下限額が昨年から大幅にアップされ、より高度なIT化の為だけに活用される方向です。

平成31年実施IT導入補助金では、ホームページ制作は対象となるのか!?

ものづくり補助金はホームページ制作も対象というページには

ものづくり補助金で補助対象となる経費は【機械装置費】、【技術導入費】、【専門家経費】、【運搬費】etc、になります。一見するとホームページはどれにも該当しないように思われますが、上記の中の【機械装置費】にはソフトウェアも含まれており、こちらがホームページ制作にもあてはまります。(中小企業庁に確認済み)しかし、このものづくり補助金の性質上、社内の人件費は経費対象とできないため、自社内で全てホームページを制作してしまうと補助金の対象になりません。

と書かれていて・・・

もの作り補助金の採択事例集をみても、あくまで設備投資的なものががっつりあっての、おまけのホームページ制作的なニュアンスに見えます。

ということで

今のところ私の理解は

1 2019年のIT導入補助金はホームページ制作には使えない

2 ものづくり補助金は、経費の中にホームページ制作も入れ得るけども、ホームページというより機械を買ったり技術を導入するのがメインで、当社は関係が薄そう。
  2019年の公募について
  採択事例集

3 小規模事業者持続化補助金でホームページ制作の補助金応募は十分できるけど、3月とかに募集があることと、IT補助金とはだいぶ申請内容が違う。

という感じでした。

そして、今後も情報収集をした上で、たぶん

「小規模事業者持続化補助金」の募集が3月にあるから、それを待ちつつ、
案件の検討、
経営計画書、事業計画書の準備検討、
などを進めておくということ。

また昨年、IT導入補助金が6800件も利用があって、関わった事業者もいっぱいいたことも踏まえると、その人たちが小規模事業者持続化補助金に流れることもあるのか、とも思うので、採択率が下がるとか、あるいは、昨年前と違う応募要領になるとか、そういうこともあるのかな?と推測中です。

やっとここまで辿り着きましたが間違っているかもしれないです。半日ネット情報みて分かった範囲の話でした。

なお、
中小企業へのITツール導入補助金、2019度は上限450万円に拡大

ITツールを導入した中小企業に政府が補助金を交付する制度において、2019年度の交付額の上限は450万円に決まった。2018年度の上限額50万円と比べて大幅に増える。補助率は導入費用の50%。補助金の対象となるITツールは、経理を効率化する会計ソフトや顧客情報を一元管理するクラ ウドシステム、職員間のコミュニケーションシステム、飲食店のセルフオーダーシステムなど。補助金を受け取れるのは、中小企業や小規模な飲食、宿泊、小売り、卸、運輸、医療、介護、保育などの事業者。

↑この投稿をツイッターで見かけましたが、これは、確かに2018年度のIT導入補助金が事業費100万円のうち50万円の補助金が出るものだったのが、2019年には最大450万円になった、という意味では確かにそうではありますけど、2019年は対象が、

対象:業務フローの自動化・IT化として、RPA、受発注などのバックオフィスツールをより一体的に活用

となっているのを見逃しているのではないかと。

ここをもういちど読んだら良いかと

〇小規模事業者持続化補助金

・対象事業者:まだIT化されていない段階
・目的:販路開拓・新規顧客の獲得による生産性向上
・補助額:50万円/500万円(50万円×事業者数) 補助率 2/3
・対象:HP作成、決済・会計ツール、外国人対応ツール(翻訳ツール)など

〇IT導入補助金

・対象事業者:簡易な電子ツール(HP,会計・決算)が既に導入されている段階
・目的:既存のITツールを通じ、既存のリソースを最大限に活用し生産性向上
・補助額:40万円~450万円 補助率 1/2
・対象:業務フローの自動化・IT化として、RPA、受発注などのバックオフィスツールをより一体的に活用

参考 平成30年補正(平成31年/2019年実施)「IT導入補助金」と「小規模事業者持続化補助金」の補助対象となるIT投資対象について

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