最強生物はプラナリアかオニヤンマか?

      2015/12/29

私は子どものころ。昆虫少年でした。小学2年生の時に転校する際の思い出は、餞別にカブトムシをくれた友人のことです。友達の名前はもう覚えていませんが。小学4年生の時に目覚めると部屋中にカマキリの子どもが何百匹もうじゃうじゃしていたこともありました。知らなかったのです。カマキリの巣をそのまま部屋に置いておいたらあんなに孵化するだなんて。
昆虫写真家の栗林慧先生にファンレターを出したのもこの頃でした。
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そんでもって今私が楽しく読んでいる漫画がテラフォーマーズ。2015年11月現在で累計1300万部の人気コミックです。

火星に人が住めるようにと苔とゴキブリを移住させたところ、ゴキさんたちが異常進化して、人間が火星に行くと返り討ちにあっちゃうようになって。しょうがないから人間の方も昆虫人間になって!?ゴキブリをやっつけにいくんだけど、火星で対ゴキブリだけじゃなく、アメリカや中国、日本など各国が闘っちゃうという話です。

SFってのは1つ壮大なフィクション設定を作って、それ以外は極力リアリティを持たせる。だから1個目の壮大なフィクションのことはいったん読者はこっちにおいておいて、リアリティに息をのむわけです。

獰猛なオオスズメバチの生態と空手の技で闘う小町小吉。

仮死状態になると真空だろうが放射能だろうが耐えられるネムリユスリカの生態と、賢い頭脳、忍耐強さを持つ蛭間 一郎。

ボクサーとしての能力と、モンハナシャコの防御力や再生能力、赤外線や紫外線、電磁場といった不可視光線すら識別できる目と高いパンチ力を持つ鬼塚 慶次とか。

昆虫のかっこよさを格闘技のかっこよさを組み会わせたような登場人物が死力を尽くす物語です。正直やけに面白いです。

この生物、プラナリアなんかは、熱帯魚水槽で冷凍赤虫などの生き餌を与えている人は遭遇したことがあるかもしれません。どこをどう切っても分裂して再生する。しかも、1つの生物だったときの記憶を頭のほうがもちろん、尾っぽの方も覚えているという実験もある、超不思議な生き物です。ある意味では無敵ですかね。

ゴキブリさんは45日位は食事なしでも生きられるそうです。石けんや革まで食べる雑食ブリとあの瞬発力。でもそのゴキブリを追っかけて捕獲できる俊敏なアシダカグモもいますし、スズメバチを飛びながら捕まえて食べちゃうオニヤンマもいます。

このマンガには、面白い生き物がいっぱい出てきますが何と言っても主役は人間とゴキブリ。なぜ人間は台所などでゴキブリを見た瞬間に、実害があるなしに関係無く全力で殺そうとするのか。食べるためでもないのに、身を守るためでもないのにあんなに熱心に。このマンガでは逆に、進化し知性を高めたゴキさんのほうが、人間を見た瞬間に、迷い無く襲いかかってきます。要するに地球上の人間がやっていることを火星ではゴキさんがやっているという。

この皮肉がなんか面白いという。

そして昆虫や微生物に比べ、人間のもろさ、弱さも浮き彫りになります。

私も疲れると直ぐ風邪引きますし、酸素がちょっと薄いだけで、気温が50度下がっただけで、水が数日飲めないだけできっと死ぬでしょう。

私が子どものころ昆虫に憧れたのは、あのデカいカマを持ったカマキリの強さやわかりやすさ、固い鎧を身にまとい、相手を角でひっくり返すカブトムシ、信じられないほどの跳躍を見せるバッタなど、生き物としての純粋な力を見せつけられたからかもしれません。

・・・。40歳以上にもなって何を一生懸命、昆虫の強さについて語っているんでしょうか。私は・・・。すいません。

テラフォーマーズはとりあえず私は週刊誌で読み、コミックでも読むという・・・
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