ご主人と奥様?―第3者がご夫婦と会話する時の呼び方問題

   

自分が、よそのご夫婦との3人で会話するとき、夫と妻を私がそれぞれどう呼ぶのが正しいか誰か教えてください。という質問をfacebookでしてみました。

下の名前で呼べるほど親しい関係じゃないとき、という条件付きです。

夫婦同士がどう呼び合うか、の議論はネット上にもいっぱいありました。

夫が配偶者を「奥さん」「家内」、妻が配偶者を「主人」「旦那」と呼ぶのは主従関係の匂いがあるので避けよう!夫は配偶者のことを「嫁」「妻」「名前」、妻は配偶者のことを「夫」「お父さん」「パパ」「名前」などと呼ぶのが妥当か?というような話です。

今回はソレじゃなくて、例えば、住宅や車、家具の営業マンなどが夫婦を前にして、夫側や妻側のそれぞれに話を聞くときに何と呼ぶのが最善かという話です。

あるテレビ局は、この件、主従関係の匂いがない「あなたの夫は~」という言い方は・・・無理なので、「夫さん」「妻さん」にしてみて浸透せず、「おつれあいは」とやったアナウンサーもいたけどダメで、結局「ご主人」「奥さん(奥様)を使うか、頑張って「夫の●●さん」「妻の●●さん」と呼んでいるんだそうで。

まあテレビはやむなくそこで落ち着いたのかもしれませんが、問題は我々がどうするかです。現実的に、住宅の営業マンから「妻の●●さん」なんて呼ばれたら何か違和感あるだろうし、下の名前を知らない局面だってあるだろうし聞くのもまだ早いことだってあるし、ということで営業マンは「ご主人」「奥様」と呼ぶ、という1択しかないのが現実でしょうかね。それを聞く側も「気にしない」あるいは「便宜的に許している」ということで。

全く主従関係がなく、男女の差すら排除した言い方は「配偶者」でしょうけど当人同士でも言うのはちょっとアレですし、第3者もそれ使いにくいということで。

PS ご夫婦に取材して記事書くケースがてんこ盛りな私としては話す際はともかく、それを書く際に特にひっかかりのある、結構、リアリティのある問題です。誰か最善手を教えてくだされ!

という相談をfacebookで投稿したらいろんな回答を頂きました。ほぼ女性です。また私が編集、ライターであることもありますが、仲間もライターが多かったりするので、「会話」の時の話だけでなく、記事など文章化したときに「ご主人」「奥様」という表記は、口頭よりも目に付くということがあって、ライターさんたちは、この件、一般の人より敏感に回答してくれました。それと、やはり男性はこの件、反応鈍い。

ご主人?奥様?という呼び方について

これ、私も悩みます。奥様のせりふで「主人が…」と書いて出したら「夫か相手の名字(奥様は旧姓でお仕事をされている)でお願いします」ときたことがあり、なるほど、いたらなかったと反省したことがありました。世代によっては女性が「主人はね…」で通ることもある。栗原さんの場合は、「栗原くりおさん・はらこさんご夫妻」と冒頭で一度紹介しちゃってからあとはずっと、下の名前で書き分けては?たまに中性的な名前「みのる」「じゅん」とかのときは「夫の」「妻の」をつけてみる?
私は相談に来られる方に対してこうです。
夫:姓にさん付け
妻:名前を伺って名にさん付け

妻に、「下のお名前を伺ってもいいですか?」
「女性が奥ってのも何ですし、難しい時代なのでね〜。できるだけ、下のお名前で呼ぶようにしてるんです。」などと交流を図りながら、2人の反応を伺ったりしてます。

ちなみに、あるフェミニストによると、自分の妻を「嫁」と呼ぶのも「女は家」でというイメージなのでNGとのことです。

奥様のお名前を伺って、名前で読んで良いか、それとも奥様にします?と確認を取る。
ぶっちゃけ神経質な人はなに言っても失礼だって怒ります。
私は、ご主人様。奥様。と最初は呼んでいますが、段々と下の名前で呼ぶことが多いです。特に嫁に入った奥様を個人の尊重としてそうしています。自分が誰それの嫁だとか、社長夫人と呼ばれるとおまけみたいに感じて不愉快に感じるからです!
取材の時にどうお呼びするかは、正直にその場でご本人にお聞きするのがいいんじゃないかと思うけど、文面にどう書くかは、栗原さんが悩まなきゃいけないマターですか? 会社のお偉いさんが社外の専門家とかに諮問して、会社としての一貫性のあるガイドラインをつくるのが筋ではないかと。その為のコストを負担しなくないからって栗原さん達に考えさせるような職場であれば、「オー人事」に電話した方がよろしいかと……。
取材される方から、その場で感じる雰囲気・違和感で、対応をしています。住宅取材の経験則では、今のところは「奥さま」「ご主人(または「名字+さん」)」で支障はありません。私の周囲では、下のお名前だと、なれなれしいと感じる方(特に女性)もいらっしゃるようです。いちばん大切なのは、そこにこだわって取材の流れを止めないことですね。昔、あるジャーナリストの方が私の文章を見て「主人?君は家来なのか?!」と怒鳴られましたが、個人的には、今は場によって使い分けています。「主人」のほうがふさわしいと思う人が多い場もありますので。

私個人の考え

世間一般がご主人、奥さまを許していますよね。現代でも。だからご主人、奥さまを使ってもアウトにならない。でも、それがアウトにならないのは本当はあまり良い社会じゃない。皆で逃げず誤魔化さず、良い呼び方つくりたいな、という話かな、と思います。会社だけで背負えるような話じゃないと思います。本当は、今の時代にあったもっと良い呼び方を誰か開発すべきですね。

そしてそれはそうとして、私は、住宅を建てた人にお話を伺うことが多く、結果、ご夫婦と私。という場面が結構あります。

取材の場合は、他にもたくさん確認事項があり、取材前の確認が多ければ多いほど、取材される側は『取材されている』感が強まり、緊張したり、家づくりの楽しかった経験から遠ざかりますから、そういう確認は増やしたくはないんです。特に家を建てた夫婦に、聞く段階では、奥さまと言われてムッとする夫婦はたぶん、滅多にいないし、下のお名前も知らないし、下のお名前を呼ぶのもなれなれしいかもしれないし、つれあいさん、も妻の●●さんという言い方も違和感たっぷりでしょう。結論的には冒頭で確認はしないと思います。家の話から始めたいので。取材後、あるいは原稿チェックでやります。

しかしこれは、ご夫婦がどう思うかという個別対応の問題だけでなく、読者がどう感じるかの観点でもあります。家づくりの記事なので、いい意味でも悪い意味でも、ソレ以外の部分で目立つと失敗という面もあるので。でも、良い呼称、やっぱり必要だと思います。これは女性が声をあげるより、男が声をあげるべき、とも思います。女性がこれを主張すると「気にしすぎだ」とか言われやすいと思うので。

栗原
北海道・札幌の編集者・ライター栗原です。紙やwebなど様々な媒体で取材・撮影・記事を制作しています。栗原のプロフィール facebook  twitter  mail  札幌良い住宅jp iezoom(いえズーム)

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